「ようやく希望に合う物件が見つかったのに、入居審査で断られてしまった」

「何件も問い合わせているのに、なかなか新しい住まいが決まらない」

高齢者の賃貸住宅探しでは、このような状況が続くことがあります。

物件を探し、内覧し、申込みをしても、必ず契約できるわけではありません。審査で難しい結果となれば、再び最初から探し直すことになります。

高齢者の部屋探しが長期化する大きな理由は、検討できる物件が限られることに加え、申込みまで進んでも契約が決まるとは限らないためです。

今回は、実際の住まい探しで起こりやすいことと、長期化した場合に見直したいポイントをご紹介します。

希望に合う物件が見つかっても、申込みできるとは限らない

一般的な賃貸住宅の検索サイトでは、家賃、間取り、駅からの距離などを指定して物件を探せます。

しかし、高齢者の住まい探しでは、検索結果に表示された物件が、そのまま入居候補になるとは限りません。

募集条件に年齢制限が明記されていなくても、管理会社へ問い合わせると、高齢者の入居は難しいと回答される場合があります。

また、「高齢者相談可」とされていても、年齢や収入、同居する家族の有無などによって判断が異なることがあります。

そのため、気になる物件が見つかるたびに、入居について相談できるかを確認する必要があります。

この確認を繰り返すうちに、時間が経過してしまうことも珍しくありません。

申込み後の審査で断られると、探し直しになる

高齢者の賃貸審査では、年齢だけでなく、収入状況、保証会社の利用、緊急連絡先、物件の管理体制など、さまざまな要素が関係します。

年金収入や貯蓄があっても、物件によっては契約が難しい場合があります。

また、保証会社の審査を通過したからといって、必ず入居が承認されるわけではありません。最終的にオーナーの承諾が得られないケースもあります。

申込みに向けて書類を準備し、審査結果を待った後に断られれば、別の物件を探し直さなければなりません。

その間に、以前検討していた物件の募集が終了してしまうこともあります。

一度の審査非承認が、その物件を失うだけでなく、住まい探し全体の時間を延ばすことにつながるのです。

条件が重なるほど、次の候補が見つかりにくい

審査で断られた場合、別の物件を探す必要がありますが、すぐに次の候補が見つかるとは限りません。

例えば、家賃の上限が決まっている、家族の近くに住みたい、階段の上り下りが難しいため1階を希望する、といった条件が重なる場合です。

それぞれは生活するうえで大切な希望ですが、すべてを満たし、さらに高齢者の入居について相談できる物件となると、選択肢は少なくなります。

特に東京都内では、希望するエリアと家賃のバランスによって、候補が限られることがあります。

一方で、生活に必要な条件まで無理に諦めることはおすすめできません。

何を優先し、どの条件なら調整できるのかを整理することが、次の候補を探す際の重要なポイントです。

実際に6カ月かかった住まい探しもあります

シニアライフパートナーへご相談いただいた80代女性のケースでは、大阪から娘様の住む杉並区への転居を希望されていました。

生活保護を受給されており、歩行器を利用していたため、1階で段差の少ない住まいが必要でした。

希望するエリアも含めて物件を探しましたが、途中で2回、入居審査が難しい結果となりました。

それでも、生活に必要な条件を大きく変えることなく探し続け、最終的に約6カ月で新しい住まいが決まりました。

このように、申込みと審査を繰り返しながら、時間をかけて住まいが決まるケースもあります。

実際の経過については、80代女性が2回の審査非承認を経て、6カ月かけて住まいを見つけた相談事例でご紹介しています。居住支援法人シニアライフパートナー

長期化したときに見直したい3つのこと

住まい探しがなかなか進まない場合は、次の点を確認してみましょう。

1.申込み前に入居条件を確認する

気になる物件が見つかったら、高齢者の入居について相談できるか、保証会社や緊急連絡先にどのような条件があるかを確認します。

事前確認によってすべての審査結果が分かるわけではありませんが、申込みできない物件に時間をかけることを減らせる場合があります。

2.希望条件に優先順位をつける

家賃や段差の少なさなど、生活に欠かせない条件を先に整理します。

駅からの距離や築年数など、調整できる部分があれば候補を広げてみましょう。

ただし、条件を緩めれば必ず入居できるというものではありません。

3.転居までの時間を確認する

現在の住まいの取り壊しや契約終了など、退去期限が決まっている場合は特に注意が必要です。

審査が通ってからも契約手続きや引っ越し準備には時間がかかります。期限が近づいてから慌てないよう、早めに相談先を確保しておくことが大切です。

一人で探し続けることが難しい場合は

何度も断られると、どの物件に問い合わせればよいのか分からなくなることもあると思います。

そのような場合は、高齢者の賃貸住宅探しに対応している不動産会社や居住支援法人へ相談することも選択肢です。

希望条件だけでなく、これまでに断られた経緯や現在の状況を伝えることで、次に確認すべき点を整理しやすくなります。

すぐに住まいが見つかるとは限りませんが、一人で同じ探し方を繰り返すのではなく、別の視点から可能性を検討することが大切です。

まとめ

高齢者の部屋探しが長期化するのは、希望に合う物件が少ないことだけが理由ではありません。

物件が見つかっても入居について相談できなかったり、申込み後の審査で断られたりすることで、探し直しが必要になる場合があります。

大切なのは、断られた理由や希望条件を整理しながら、次に検討できる物件を探していくことです。

住まい探しに時間がかかっているからといって、すべての希望を諦める必要はありません。

シニアライフパートナーでは、何度も入居を断られてしまった方や、長期間住まいが見つからずお困りの方からのご相談もお受けしています。

これまでの経緯やご希望を伺いながら、入居について相談できる物件がないか、一緒に考えていきます。

「申込みをしてもなかなか決まらない」「どのように探し直せばよいか分からない」という場合は、お気軽にご相談ください。