高齢になってから賃貸住宅へ住み替えるとき、「無事に部屋が見つかれば安心」と考える方も多いかもしれません。

しかし、高齢者の住まい探しでは、賃貸契約がゴールではありません。

新しい住まいで安心して暮らしていくためには、住みやすい住環境に加えて、緊急時の連絡先や見守り、家族・支援者とのつながりなどを入居前から考えておくことも大切です。

必要なサポートは一人ひとり異なります。すべてのサービスを用意するのではなく、「自分の場合は何があれば安心して暮らせるのか」を整理することから始めてみましょう。

まず大切なのは「暮らしやすい住まい」を選ぶこと

高齢者の賃貸住宅というと、見守りサービスなどに目が向きやすいですが、まず確認したいのは毎日の生活そのものです。

たとえば、階段の上り下りに不安がある方なら、1階の部屋やエレベーターのある建物が暮らしやすいでしょう。

室内の段差、玄関から居室までの動線、浴室やトイレの使いやすさも確認しておきたいポイントです。

また、スーパーや病院までの距離、バス停や駅へのアクセスなども、その後の暮らしに関係します。

今は問題なく生活できていても、数年後まで同じとは限りません。高齢者の住み替えでは、現在の生活だけではなく、これからの暮らしも少し想像しながら物件を見ることが大切です。

実際に、車いすを利用されているお父様との住み替えでは、「段差の少なさ」を重要な条件として住まい探しを進めた事例もあります。車いすのお父様と70・80代のご両親との住み替え事例では、実際の住まい探しの流れを紹介しています。居住支援法人シニアライフパートナー

緊急時に誰へ連絡するのかを決めておく

一人暮らしの場合は特に、体調不良や事故などが起きたときに「誰へ連絡するのか」を考えておくことも重要です。

賃貸契約の際には、緊急連絡先を求められることがあります。

緊急連絡先は単に契約書へ電話番号を書くためだけのものではなく、本人と連絡が取れない場合や緊急事態が起きた場合などに、管理会社や大家さんから連絡を受ける役割があります。居住支援法人シニアライフパートナー

親族へお願いできるのか、近くに頼れる方がいるのかなどを、住まい探しの段階から確認しておくと安心です。

緊急連絡先については、高齢者の住まい探しにおける緊急連絡先の重要性で詳しく説明しています。居住支援法人シニアライフパートナー

一人暮らしなら「見守り」も選択肢の一つ

家族が遠方に住んでいる場合や、一人暮らしに不安がある場合には、見守りサービスを利用する方法もあります。

見守りといっても、その内容はサービスによって異なります。大切なのは「高齢者だから見守りが必要」と一律に考えることではありません。

本人の健康状態や生活状況、家族との距離などを踏まえ、必要性を考えます。

また、見守りや保証などの仕組みは、入居する本人や家族だけでなく、万が一の事態を心配する大家さんや管理会社側の不安を軽減する材料になる場合もあります。

シニアライフパートナーの既存記事でも、見守りや家賃保証など、高齢者の賃貸生活を支える仕組みについて紹介しています。居住支援法人シニアライフパートナー

家族や支援者とのつながりも大切なサポート

安心して暮らすためのサポートは、サービスや設備だけではありません。

ご家族、ケアマネジャー、地域包括支援センターなど、普段から関わっている方がいる場合には、必要に応じて新しい住まいや生活状況を共有しておくことも一つの方法です。

特に、介護サービスを利用している場合や、今後利用する可能性がある場合には、住み替えによってこれまでの支援がどう変わるのかを確認しておくと安心です。

シニアライフパートナーでも、住まい探しだけではなく、ご家族やケアマネジャーと連携しながら新しい生活を整える支援を行っています。居住支援法人シニアライフパートナー

必要なサポートは人によって違う

高齢者の住まいといっても、必要な支援は一人ひとり違います。

元気に一人暮らしをしている方と、介護サービスを利用している方では必要な準備が異なります。近くに家族が住んでいる方と、頼れる親族が遠方にいる方でも違うでしょう。

そのため、

「住まいの中で困りそうなことはないか」
「緊急時に連絡できる人はいるか」
「家族はどの程度サポートできるか」
「見守りなどの仕組みが必要か」

といったことを一つずつ整理することが大切です。

すべてを一人で決める必要はありません。必要に応じて、不動産会社や居住支援法人、自治体、地域包括支援センターなどへ相談しながら考える方法もあります。

まとめ

高齢者が賃貸住宅で安心して暮らすためには、「部屋が見つかったから終わり」ではなく、その後の生活まで考えておくことが大切です。

暮らしやすい住環境、緊急連絡先、必要に応じた見守り、ご家族や支援者とのつながりなど、安心につながる要素はいくつもあります。

ただし、すべての高齢者に同じサポートが必要なわけではありません。

今の生活で困っていることと、これから心配なことを整理し、自分に必要な支えを考える。

それが、新しい住まいで安心して暮らしていくための第一歩になります。

「部屋を探すだけでなく、入居後の生活も少し不安」
「一人暮らしになる親に、どんな準備が必要か分からない」

そのような段階からでも、住まいについて考えることができます。

シニアライフパートナーでは、高齢者の賃貸住宅探しを中心に、物件探しから契約、ご入居前後の新生活について、ご本人・ご家族と一緒に考えながらサポートしています。