現在の住まいで隣人の騒音に悩まれていた、69歳の女性から住み替えのご相談をいただきました。

今回、ご本人が何より重視されていたのは「次の住まいでは、できるだけ騒音に悩まされずに暮らしたい」ということ。そのため、杉並区内・家賃6万円以内という条件に加え、「2階以上・角部屋」を必須条件として住まい探しを始めました。

転居期限はありませんでしたが、約4カ月、7件ほどを内覧しても簡単には決まりませんでした。今回は、条件を妥協するのではなく、ご本人が納得できる住まいを時間をかけて探した事例をご紹介します。

今回のご相談

年代: 69歳女性
世帯: 単身
収入状況: 就労収入(年金は繰り下げ受給中)
ご相談者: ご本人
ご相談のきっかけ: 住宅課からの紹介
住み替え理由: 現在の住まいでの隣人の騒音
希望エリア: 杉並区内(井の頭線・中央線・丸ノ内線)
主な希望条件: 家賃6万円以内、1K以上、2階以上、角部屋
結果: 2階の角部屋へ。隣室はその部屋の所有者が居住

「終の棲家にするくらいの気持ちで探しています」

ご相談時、ご本人が最も気にされていたのが、現在の住まいで悩まされている隣人の騒音でした。

次の住まいでも同じことが起きることは避けたい。そのため、隣室が少ない「角部屋」であることを必須条件とされました。また、1階ではなく2階以上という希望もありました。

ご本人からは、

「終の棲家にするくらいの気持ちで探しているので生活環境は重視したいです。」

というお話もありました。

良い物件があればすぐに引っ越したい一方、今度は慎重に選びたい。今回の部屋探しは、そのお気持ちを踏まえて始まりました。

2階以上を希望すると、別の難しさも出てきました

希望エリアは杉並区内の井の頭線・中央線・丸ノ内線沿線。家賃6万円以内、1K以上、さらに2階以上の角部屋に絞って物件を確認していきました。

今回、ご本人は69歳でフルタイムのお仕事をされており、持病等もなく健康に過ごされていました。

しかし、予算内ではアパートが候補の中心となり、2階以上の部屋では、管理会社やオーナーから「今後年齢を重ねて足腰が弱くなったとき、階段の上り下りは大丈夫だろうか」と懸念され、1階であれば相談できても2階以上では難しいというケースがありました。

また、現在は働いていても、将来何かあって仕事を続けられなくなった場合について心配されることもありました。

高齢者の賃貸住宅探しでは、現在の状況だけではなく、今後の暮らしまで含めて確認される場合があります。住まい探しで確認しておきたいポイントは、単身高齢者の住まい探しで不安を減らすためのチェックリストでもご紹介しています。

条件を変えず、時間をかけて探すことに

ご本人としては、これまで大きな病気もなく、現在も健康でフルタイムで働いているというお気持ちがありました。

シニアライフパートナーからも物件を確認する際には、現在お仕事をされていることや健康に生活されていることを管理会社へ伝えながら、相談を続けました。

一方で、今回は「いつまでに引っ越さなければならない」という期限がありません。

そこで、2階以上や角部屋を外して候補を増やすのではなく、時間がかかってもご本人が納得できる物件を探すことにしました。

その後も物件を確認し、内覧した数は7件ほど。それでも「これから長く住む場所」として納得できる部屋にはなかなか出会えませんでした。

住まい探しが4カ月に及ぶ中、ご本人にも焦りはありました。それでも今回の住み替えの一番の理由である騒音への不安を考えれば、条件を変えて急いで決めることが必ずしもよいとは限りません。

2階角部屋、そして隣室に住んでいたのは物件の所有者

最終的に候補となったのは、希望していた2階の角部屋でした。

さらに今回、ご本人にとって大きなポイントとなったのが隣室です。隣には高齢の所有者ご本人が暮らしており、内覧等を通じて人柄や生活状況を確認できたことから、ご本人が心配していた同じフロアでの騒音リスクを抑えやすい住環境でした。

一般の賃貸住宅では、現在の隣人が静かであっても、将来退去して別の方が入居する可能性があります。その点も含め、今回の物件はご本人が「長く暮らしたい」と考えるうえで納得できる住まいとなりました。

約4カ月の住まい探しでしたが、最初から大切にしていた2階以上・角部屋という条件を変えることなく、契約へ進むことができました。

ご本人からは、

「時間はかかったが、末永く住める可能性が高い家が見つかり大変助かりました。」

という言葉をいただきました。

担当者より

今回特に印象に残ったのは、住まい探しの途中で条件を安易に緩めなかったことです。

高齢者の部屋探しでは、条件を広げることが必要になるケースもあります。一方、今回のように転居期限に余裕があり、その条件に明確な理由がある場合は、時間をかけて探す方法もあります。

ご本人は慎重で、普段はあまり感情を表に出される方ではありませんでした。それだけに、契約手続きが終わったあと、とても喜んでいらっしゃった姿が担当者として印象に残っています。

同じようなお悩みをお持ちの方へ

騒音など現在の住環境に悩みがあって住み替える場合、「家賃」「間取り」「駅からの距離」だけではなく、次の住まいで何を一番改善したいのかを整理しておくことが大切です。

また、高齢者の賃貸探しでは、希望条件に合う部屋を見つけても、年齢や現在の収入だけでなく、将来の暮らし方などについて管理会社やオーナーから確認される場合があります。

今回と同じ60代の単身女性でも、将来を考えて長く暮らせる住まいを慎重に選んだ別の相談事例があります。60代女性が将来を考えながら住み替えた実際のケースも、これからの住まいを考える際の参考としてご覧いただけます。

シニアライフパートナーでは、高齢者ご本人の希望を伺いながら、物件探しから申込み・契約まで一緒に進めています。すぐに引っ越さなければならない場合だけでなく、「時間がかかっても、長く暮らせる住まいを探したい」という段階からでもご相談ください。