当時はお子様が所有する住まいで生活されていましたが、ご家族が多く、一人で落ち着いて過ごせる部屋を持ちたいと考えたことが住み替えのきっかけでした。
一方、荷物が多いため広さも必要で、当初の希望は家賃10万円以内・2K以上。現在は年金に加えてアルバイト収入もありましたが、今後の生活を考え、途中で娘様とも相談しながら家賃や間取り、希望沿線を整理していきました。
今回のご相談
年代:70代女性
世帯:単身
収入状況:年金+就労収入
ご相談者:ご本人
ご相談のきっかけ:地域包括支援センターへ相談後、住宅課から紹介
住み替え理由:一人で落ち着いて生活できる住まいを持ちたい
希望エリア:新宿へ乗り換えなしで行ける沿線
当初の希望条件:家賃10万円以内・2K以上・ある程度の広さ
結果:杉並区内、西武新宿線の家賃7万円・12帖の1Kへ住み替え
数十年ぶりの住まい探し。「広さ」は大切にしたい
ご相談いただいた当時、ご本人はお子様が所有する住まいで生活されていました。
ご家族が多い環境だったことから、一人で落ち着いて過ごせる部屋を持ちたいと考え、地域包括支援センターへ相談。その後、住宅課を通じてシニアライフパートナーへご相談いただきました。
転居期限が決まっていたわけではなく、希望に合う住まいが見つかれば早めに引っ越したいという状況でした。
ただ、ご本人にとって賃貸住宅を探すのは数十年ぶり。現在の住まいには荷物も多く、ダイニングテーブルなども新居へ持っていく予定だったため、一人暮らしだからといって小さな部屋でよいわけではありませんでした。
「広い家に一人だと中々貸してくれるところがないですね」
ご本人も、70代の単身入居で広さのある賃貸住宅を探すことの難しさを感じていらっしゃいました。

当初は「10万円以内・2K以上」でスタート
勤務先が新宿にあるため、当初は新宿まで乗り換えなしで1本で行ける沿線を希望されていました。
家賃は10万円以内、間取りは2K以上。荷物を置きながら無理なく生活できる広さを確保することが大切な条件でした。
一方で、2K以上の物件になると家賃は最低でも9万円前後になるものが多く、シニアライフパートナーとして気になったのが今後の毎月の負担です。
現在は年金に加えてアルバイトによる就労収入がありましたが、その収入は数年後にはなくなる予定でした。
そのため、現在支払える家賃だけではなく、就労収入がなくなった後の生活も考えて家賃を決めた方がよいのではないかとお伝えしました。
ご本人としては、将来は貯蓄を取り崩しながら生活する考えがあり、当初は家賃10万円以内という条件を変えるお考えはありませんでした。
娘様との話をきっかけに、家賃を8万円程度へ
その後、娘様にも改めて家賃についてお話しする機会がありました。
一人暮らしであることも考え、間取りを少しコンパクトにして、家賃を8万円程度に抑えた方がよいのではないかという話になり、ご本人も同意されました。
ここで住まい探しの方向を少し変更します。
2K以上に限定せず、荷物を置けるだけの広さがあれば、広めの1Kや1DKも候補にすることにしました。
ただ、一般的な6帖程度の1Kでは、ご本人の荷物を収めるには十分ではありません。
「家賃を抑えるために小さくする」と単純に考えるのではなく、月々の負担を抑えながら、実際の生活に必要な広さをどこまで確保できるか。そのバランスを考えながら物件を探していきました。
約50社に確認。それでも候補は3件
物件探しでは、中央線・丸ノ内線・京王線など、新宿へ出やすい沿線を中心に、高齢者の単身入居について相談できる物件を一つずつ確認していきました。
ご本人が2回ご来店された間に管理会社へ確認した物件では、年齢面を理由に難しい回答が続き、その数は合計で50社近くになりました。
ご家族は協力的で、年金に加えて就労収入もありましたが、70代の単身入居という点で、相談できる物件自体が限られていたためです。
さらに今回は、家賃8万円程度に抑えながら、一般的な1Kよりも広さが必要です。
条件を重ねて確認していくと、最終的に具体的な候補として残ったのは3件でした。

人気沿線だけでなく、西武新宿線まで探す範囲を広げる
そこでご提案したのが、希望沿線を少し広げることでした。
当初探していた中央線・丸ノ内線・京王線は、ご本人の通勤には便利である一方、希望している家賃と広さを両立できる物件は限られていました。
そこで、西武新宿線も候補に加えてはどうかとご提案しました。
西武新宿線であれば新宿方面へのアクセスを確保しながら、当初探していた沿線とは家賃相場も異なります。降車する駅は「新宿駅」ではなく「西武新宿駅」となりますが、職場も西新宿側のため、アクセス面でも問題ございませんでした。
また、現在暮らしている杉並区内で探せることもあり、ご本人からも、良い物件があれば西武新宿線でも問題ないとのお返事をいただきました。
すべての希望を一度に変えるのではなく、「一人で落ち着いて暮らせる広さ」と「無理のない家賃」を優先し、そのために沿線を広げてみることにしました。
12帖の1K、家賃7万円の住まいが候補に
探す沿線を広げたことで候補となったのが、西武新宿線にある12帖の1Kでした。
具体的な候補となった3件のうち2件を内見し、ご本人が気に入ったこちらの物件へ申込みをしました。
この物件では、それまで65歳以上の方を受け入れた実績がありませんでした。
しかし、管理会社の担当者は、ご本人の年齢だけで判断するのではなく、年金と就労収入、預貯金などの状況も確認したうえで、オーナーへ相談することに協力的でした。
結果として、最初に申込みをした物件で契約まで進むことができました。
広さを妥協せず、家賃は当初の上限より抑えられた
決まった住まいは、仕切りのない12帖の広い1Kです。
当初希望していた2K以上ではありませんが、ご本人が大切にしていた「ある程度の広さ」については妥協せずに確保することができました。
家賃は7万円。途中で見直した8万円程度という予算からもさらに抑えることができました。
キッチンは当初想定していたものよりコンパクトでしたが、単身での生活であれば問題ないと判断されました。
内見では室内だけを見るのではなく、最寄り駅までの動線や駅周辺の商業施設も確認。仕切りのない開放的な室内と静かな生活環境も含め、ご本人が納得されたうえで申込みへ進みました。
住まい探しを始めてから、決定までは約2カ月でした。

契約が決まったことを娘様にもご報告したところ、毎月の家賃負担を抑えられたことに安心されていました。
ご本人からは、
「複数回審査が落ちてしまう方もいらっしゃる中で、最初の気に入った物件で契約が決まり本当に安心した」
という言葉がありました。
担当者より
今回の住まい探しで特に印象に残ったのは、ご本人が条件についてとても柔軟に考えてくださったことです。
最初は「10万円以内・2K以上」という条件でしたが、娘様とも相談しながら将来の家賃負担を考え、予算を8万円程度へ。そのうえで2Kという間取りそのものにこだわるのではなく、「必要な荷物を置ける広さ」を基準に広めの1Kや1DKまで候補を広げました。
さらに、希望していた沿線で候補が限られた際には、西武新宿線まで探す範囲を広げています。
一方で、「ある程度の広さが必要」というご本人にとって大切な部分まで無理に諦めたわけではありません。
管理会社へ確認する中では年齢面で難しい回答も多くありましたが、最終的にはご本人の人柄や収入・預貯金などの状況を確認したうえで、オーナーへの相談に協力してくださる管理会社と出会うことができました。
結果として、住み慣れた杉並区内で、広さと家賃の両方に納得できる住まいに決まったことが何よりでした。
同じようなお悩みをお持ちの方へ
高齢者の住まい探しでは、「家賃」「広さ」「沿線」「駅からの距離」など、すべての希望を満たす物件がなかなか見つからないことがあります。
そのようなとき、すべてを諦める必要はありません。
まず「これからの生活で本当に必要な条件は何か」を整理し、間取りの表記や沿線など、変えられる条件だけを少し広げてみることで、新しい候補が見つかることがあります。
今回も、広さそのものを大きく妥協するのではなく、予算や間取り、沿線を一つずつ整理したことで、12帖という希望に合う広さと、月々の負担を抑えられる住まいの両方につながりました。
シニアライフパートナーでは、ご本人やご家族のお考えを伺いながら、年齢や収入面だけでなく、これからの暮らしまで考えた住まい探しを一緒に進めています。
