現在の家賃負担を減らしたいと、75歳の男性から住み替えのご相談をいただきました。
現在のお住まいは家賃15万円。1年前に住み替えた際、本来考えていた予算より数万円高い物件だったものの、室内のきれいさや駅からの近さを気に入り契約。しかし1年暮らしてみて、やはり毎月の負担が大きく、今後を考えて家賃を下げたいというご相談でした。
住まい探しでは2度、審査が難しい結果に。特に2件目は約10日間にわたって審査が続いた末の不承認となり、ご本人も大きく落ち込まれました。そこから改めて住まい探しを再開し、約3カ月半かけて新しい住まいを決めた事例です。
今回のご相談
年代: 75歳男性
世帯: 単身
収入状況: 年金+貯蓄
ご相談者: ご本人
ご相談のきっかけ: 住宅課からの紹介
住み替え理由: 現在の家賃15万円の負担を減らしたい
希望エリア: 杉並区内の中央線・丸ノ内線沿線
主な希望条件: 家賃12万円以内、2K以上。家賃を3万円以上下げること
結果: 現在の住まいの隣駅にある2Kマンション、家賃9万5,000円の住まいへ
「今後のことを考えて、毎月の家賃を下げたい」
ご相談の背景には、1年前の住み替えがありました。
そのときに不動産会社へ相談したところ、当初の予算より数万円高い物件を紹介され、実際に見てみると室内がきれいで駅からも近かったことから契約されたそうです。
ご本人からは、
「予算を大幅にオーバーしていたけど見たら綺麗で駅からも近くて契約をしてしまった。年齢については家賃が払えればOKと言われた」
というお話がありました。
しかし、1年間生活する中で、毎月15万円の家賃を払い続ける負担を改めて感じるようになりました。そこで今回は、今後の暮らしも考え、住居費をしっかり抑えることを目的に住み替えを始めました。

家賃を下げるだけではなかった、今回の難しさ
希望は杉並区内の中央線・丸ノ内線沿線で、2K以上。現在15万円の家賃を少なくとも3万円以上下げるため、上限を12万円として探しました。
事前に年金の受給状況を確認し、できるだけ毎月の負担を抑えられる物件をご提案していきました。築年数が古くなることについて、ご本人は特に気にされていませんでした。
一方、今回の住まい探しでは、親族がおらず、近隣に住む20年来の知人が緊急連絡先となる点も確認が必要でした。
高齢者の賃貸住宅では、緊急連絡先が誰なのかを確認されることがあります。シニアライフパートナーでも、高齢者の住まい探しにおける緊急連絡先の役割について詳しくご紹介しています。
2度目の審査は約10日間。それでも結果は不承認に
住まい探しを進める中で、2度、審査が難しい結果となりました。
特にご本人にとって負担が大きかったのが、2件目の物件です。
審査にあたり、年金受給を確認できる書類や銀行通帳の写し、株式に関する資料など、収入や資産の裏付けとなる書類を速やかに提出しました。保証会社の審査は2日ほどで通過しています。
その後も預貯金残高や株式保有を確認できる資料を提出し、管理会社によるご本人への詳細な確認も行われました。
しかし、最終的な結果が出るまでには約10日間。結果は不承認でした。
必要な確認に一つずつ対応しながら長く結果を待っていたこともあり、ご本人は相当落ち込まれていました。

ご自宅で話し合い、もう一度住まい探しを始めることに
2度目の審査結果が出たあと、ご本人から「自宅へ来てほしい」とご連絡をいただきました。
そこでご自宅へ伺い、今後の住まい探しについて改めて話し合いました。
賃貸審査については、必要な書類を揃え、できる限りの準備をしても、必ず希望する結果になるとは限りません。
今回も、次の審査で承認を得られるようできる限り対応すること、その一方で、難しい結果になったときにはそこで住まい探しそのものを終わらせるのではなく、気持ちを切り替えて次の候補を探していくことを確認しました。
話し合いのあと、ご本人ももう一度前を向き、住まい探しを再開することになりました。
隣駅で見つかった、家賃9万5,000円の2K
最終的に決まったのは、現在の住まいから隣駅にある2Kのマンションでした。
当初は2部屋とも洋室をご希望でしたが、新しい住まいはそのうち1部屋が和室です。この点は当初の希望から変わりました。
一方、広さは現在の住まいと同程度を確保でき、何より大きかったのが毎月の家賃です。
現在の15万円から9万5,000円となり、月々5万5,000円の負担を減らすことができました。
「家賃を3万円以上下げたい」という当初の希望を上回る結果となり、ご本人にも満足していただくことができました。
約3カ月半、途中には2度の審査不承認もありましたが、住まい探しを途中でやめることなく、新しい住まいの契約へ進むことができました。

契約が決まった際には、
「住まい探し期間、相当数の電話での相談、自宅まで足を運んでのアドバイス等本当にありがとう。」
という言葉をいただきました。
担当者より
内覧して気に入った住まいの審査が難しい結果になることは、ご本人にとってつらいことです。今回の2件目のように、さまざまな書類を提出し、長く結果を待ったあとであれば、なおさらだと思います。
担当者としても、必要な資料を揃えて審査を進めてきただけに残念な結果でした。
それでも今回、ご本人はそこで住まい探しを終わらせませんでした。一度立ち止まって今後について話し合い、気持ちを切り替えてもう一度探し始めたことが、最後の住まいにつながりました。
最終的には、2部屋とも洋室という希望から一部屋を和室へ変更したものの、広さを保ちながら家賃を大きく下げることができました。
途中で投げ出さず、再び前を向いて住まい探しを続けられたご本人の姿が、担当者として特に印象に残っています。
同じようなお悩みをお持ちの方へ
高齢になってからの住み替えでは、「今は家賃を払えている」ということだけでなく、これから先も無理なく支払いを続けられるかを考えて住居費を見直すことがあります。
また、一度審査が難しい結果になったからといって、それだけで住まい探しそのものが終わるわけではありません。今回も2度の不承認を経験しながら、3件目の住まい探しへ進みました。
大切なのは、審査結果だけに目を向けるのではなく、家賃、希望エリア、間取り、緊急連絡先など、ご本人の状況を一つずつ整理しながら次の選択肢を考えることです。
シニアライフパートナーでは、高齢者ご本人の状況や希望を伺いながら、物件探しから申込み・賃貸契約まで住まい探しをサポートしています。現在の家賃負担を見直したいという段階からでもご相談いただけます。
