大阪で一人暮らしをされていた80代の女性について、杉並区に住む娘様から住まい探しのご相談をいただきました。
現在のお住まいの隣室で火災が起こり、住み続けることができなくなったことから、これを機に娘様の近くへ引っ越したいというご希望でした。
しかし、80代というご年齢に加え、生活保護を受給されていること、歩行器を利用されているため1階で段差の少ない住まいが必要なことなど、複数の条件を満たす物件探しは簡単ではありませんでした。
今回は、約6カ月にわたって物件を探し、途中で2回の審査が難しい結果となりながらも、杉並区で新しい住まいが決まるまでの経過をご紹介します。
今回のご相談
年代: 80代女性
世帯: 単身
収入状況: 生活保護
ご相談者: 杉並区内にお住まいの娘様
住み替え理由: 現在の住まいが火災の影響で住めなくなったため
希望エリア: 杉並区内・娘様のご自宅から自転車で通える範囲
主な希望条件: 生活保護の相談が可能・1階・段差ができるだけ少ないこと
住まい探しの結果: 娘様のご自宅から自転車で約15分の賃貸住宅へ
住まい探しの期間: 約6カ月
火災をきっかけに、大阪から娘様の近くへの住み替えを希望
ご本人は大阪で一人暮らしをされていましたが、お住まいの建物の別の部屋で火災が発生し、住まいが半焼。これまでの住まいで生活を続けることができなくなり、仮住まいで暮らしている状況でした。
そこで、これを機に杉並区に住む娘様の近くへ引っ越すことを希望され、娘様がシニアライフパートナーのホームページをご覧になり、ご相談をいただきました。
ご本人は歩行器を利用されているため、新しい住まいについては1階で、できるだけ段差が少ないことも大切な条件でした。
一方で、物件の条件そのものについては、
「物件については杉並区内であれば、古さや狭さはある程度許容しますので相談できる物件を探してほしい」
というご希望でした。
住まいを失ったことによる転居であり、仮住まいでの生活が続いていたため、条件に合う物件が見つかり次第、転居したいという状況から住まい探しが始まりました。

「80代・生活保護・1階」をすべて満たす物件が見つからない
今回の住まい探しで難しかったのは、一つひとつの条件だけではなく、それらをすべて満たす必要があったことです。
物件探しは、娘様のご自宅から自転車で20分程度、かつ杉並区内という範囲に絞り、候補となる物件へ一件ずつ電話で確認するところから始めました。
高齢者の入居について相談できる物件や、生活保護を受給されている方について相談できる物件はあっても、両方の条件を満たし、さらに歩行器で生活できる1階の物件となると、候補は限られました。
「高齢者相談可」「生活保護相談可」という一つの条件だけで判断するのではなく、ご本人が実際に生活できる住環境かどうかまで確認しながら探す必要がありました。
住まい探しは6カ月。途中では2回、審査が難しい結果に
条件に合う住まいを探し続けましたが、すぐに新しい住まいが決まったわけではありません。
住まい探しには最終的に約6カ月かかり、その間には申込みまで進んだものの、2回、入居審査が難しい結果となりました。やはり歩行器を使用しての生活となると、転倒リスクも増えるため、何か起きた際の事を考えると、許可が下りないのが現状です。
ご本人は仮住まいでの生活を続けているため、できるだけ早く新しい住まいを決めたい状況です。一方で、杉並区内、生活保護の相談が可能、1階という条件は、ご本人が新しい生活を送るうえで重要でした。
そのため、物件が見つからないからと大きく条件を変えるのではなく、娘様のご自宅から通える範囲で、相談できる物件を継続して探しました。

過去に高齢者・生活保護の方を受け入れた物件が候補に
住まい探しを続ける中で、過去に高齢の方や生活保護を受給されている方を受け入れた実績のある物件が見つかりました。
管理会社・オーナーにも今回の入居についてご理解いただき、入居審査はスムーズに進みました。
物件は当初希望されていたものより若干コンパクトな間取りでしたが、娘様のご自宅から自転車で15分程度の場所。ご家族が行き来しやすいという大切な希望を満たすことができました。
長期間の住まい探しに加え、2回の審査が難しい結果となっていたこともあり、今回の審査が通った際には、ご本人・娘様ともに大変喜ばれていました。
「長い間お付き合いいただきありがとうございました。」
約6カ月続いた住まい探しが、ようやく次の段階へ進むことになりました。

物件が決まってからも、大阪から杉並区への移管手続きが必要でした
今回の住み替えでは、入居審査が通ればすぐに契約できるわけではありませんでした。
生活保護を受給されているご本人が大阪から杉並区へ転居するため、自治体間での移管に伴う手続きを進める必要がありました。
候補物件が決まった段階で、大阪の管轄担当者へ物件資料や見積書を共有。必要な手続きを進め、承認後に入金手続き、その後に賃貸借契約へ進む流れとなりました。
各自治体の担当者とのやり取りにも時間を要しましたが、入居審査の承認後は、管理会社やオーナーにもできるだけご迷惑をかけないよう、必要な手続きを順番に進めました。
今回の事例では、物件を「見つけること」だけでなく、転居に必要な手続きを関係者と進めることも住み替えの大切な一部となりました。
担当者より
今回特に印象に残ったのは、条件が一つだけではなく、複数重なっていたことです。
80代というご年齢、生活保護を受給されていること、歩行器を利用されているため1階で段差の少ない住まいが必要なこと、そして娘様が通いやすい杉並区内であること。
一つひとつ確認しながら探しましたが、住まいが決まるまで約6カ月かかり、途中では2回、審査が難しい結果にもなりました。
それでも最終的には、過去に高齢者や生活保護を受給されている方を受け入れた実績があり、今回の状況にも理解のある管理会社・オーナーの物件と出会うことができました。
また今回は大阪から杉並区への転居だったため、物件探しだけではなく、生活保護の移管に伴う自治体とのやり取りも必要でした。
住まいが決まったあとにどのような手続きが必要になるのかまで確認し、関係する方々と連携しながら進めることの大切さを改めて感じた事例でした。
同じようなお悩みをお持ちの方へ
高齢であること、生活保護を受給していること、1階や段差の少ない住まいが必要であることなど、希望条件が重なるほど、賃貸の住まい探しに時間がかかる場合があります。
また、今回のように遠方から転居する場合には、物件探しだけでなく、行政上の手続きも並行して進めなければならないことがあります。
すぐに条件に合う物件が見つからなくても、「どの条件が生活するうえで必要なのか」を整理しながら、相談できる物件を継続して確認していくことが大切です。
シニアライフパートナーでは、高齢者ご本人だけでなく、離れて暮らすご家族からの住まい探しのご相談もお受けしています。現在の状況や希望条件を確認しながら、一緒に住まい探しを進めていきます。
