長年暮らしてきたマンションの取り壊しが決まり、6カ月以内に新しい住まいを探す必要があった82歳の女性からご相談をいただきました。
すでに町の不動産会社を7件回っていましたが、入居について相談できる物件は見つからない状況。それでも、約30年暮らしてきた西荻窪からは離れたくないという強い希望がありました。
今回は、限られたエリアの中で物件を探し続け、見守りサービスの付帯や希望条件の見直しをしながら住まいが決まるまでの事例をご紹介します。
今回のご相談
年代:82歳女性
世帯:単身
収入状況:年金+貯蓄
ご相談者:ご本人
ご家族・協力者:親族はおらず、20年来の知人が協力
ご相談のきっかけ:地域包括支援センターへ相談後、杉並区住宅課から紹介
住み替え理由:現在住んでいるマンションの取り壊し
転居までの期間:取り壊し決定の通知から6カ月以内
希望エリア:西荻窪駅周辺
主な希望条件:家賃7万円程度・1K以上
住まい探しの期間:約1カ月半
結果:西荻窪駅から徒歩1分、オートロック・エレベーター付きの物件へ
不動産会社を7件回っても、相談できる物件が見つからなかった
今回の住み替えは、長年暮らしてきたマンションの取り壊しが決まったことがきっかけでした。
取り壊し決定の通知を受け、6カ月以内に新しい住まいを探さなければならない状況となりました。
ご本人はシニアライフパートナーへ相談される前に、町の不動産会社を7件回っていらっしゃいました。しかし、82歳という年齢もあり、入居について相談できる物件は一つも見つからなかったとのことでした。
期間はまだ6カ月あるものの、このまま本当に新しい住まいが見つかるのか。ご本人からは、
「高齢者は部屋を借りれないのですかね。」
という言葉もありました。

約30年暮らした西荻窪から離れたくない
今回の住まい探しで、ご本人が特に大切にされていたのが「西荻窪から離れないこと」でした。
西荻窪には30年近く住んでおり、長く暮らしてきた地域です。そのため、別のエリアへ大きく範囲を広げるのではなく、西荻窪駅周辺で新しい住まいを探すことになりました。
希望する家賃は7万円程度、間取りは1K以上。
しかし、80歳を超える単身での入居について相談できる物件自体が限られる中、さらに西荻窪駅周辺というエリア条件を加えて探す必要がありました。
また、今回は頼れる親族がおらず、20年来の知人の方が協力者でした。
条件に合う物件を検索するだけではなく、実際に82歳の方の入居について相談できるかを一件ずつ確認していく必要がありました。
一件ずつ確認を続け、見守りサービス付きなら相談できる物件が
希望エリアが限定されていたため、シニアライフパートナーでは候補となる物件について、一件ずつ電話で入居相談が可能か確認を続けました。
しかし、親族がいないこともあり、なかなか相談を進められる物件が見つかりませんでした。
その中でようやく見つかったのが、ALSOKの見守りサービスを付帯することで入居について相談できる物件でした。
見守りサービスを利用するためには、月額約3,000円の費用が別途必要になります。ご本人にはその費用についても説明し、同意をいただいたうえで審査を進めることになりました。
シニアライフパートナーからも、見守りサービスを付帯することについてご本人の了承が得られていることを伝え、審査を進めてもらえるよう依頼しました。

すべての希望を残すのではなく、優先順位を整理
相談できる物件が見つかった一方で、その物件が当初の希望をすべて満たしていたわけではありませんでした。
ご本人には、2口コンロやお部屋の広さなどについて、希望を見直していただくことになりました。
また、見守りサービスの費用を加えると、当初考えていた予算も若干上回ります。
それでもご本人には、できるだけ早く住める物件を決めたいというお気持ちがありました。
何を優先し、どこなら調整できるのかを整理した結果、長年暮らしてきた西荻窪を離れないという希望を残しながら、設備や広さについては条件を見直して住まい探しを進めることになりました。
西荻窪駅から徒歩1分。住み慣れた地域で新しい住まいが決定
住まい探しを始めてから約1カ月半。
最終的に決まったのは、西荻窪駅から徒歩1分の場所にある賃貸住宅でした。
お部屋は2階ですが、建物にはエレベーターがあり、オートロックも付いていました。
2口コンロや広さについては当初の希望から調整することになり、見守りサービスの費用を含めると予算も若干上回りました。
それでも、約30年暮らしてきた西荻窪を離れず、日々使い慣れている駅から徒歩1分という場所で暮らしを続けられることは、ご本人にとって大きなポイントでした。
そして、入居審査についても許可を得ることができ、この物件で新しい生活を始めることになりました。
「長年住み慣れた場所に引き続き住むことが出来てよかった」
何度も入居相談が難しい状況を経験されていたこともあり、住まいが決まった際には大変喜んでいらっしゃいました。

担当者より
今回の住まい探しで特に印象に残ったのは、ご本人が最後まで西荻窪という地域を大切にされていたことです。
82歳という年齢に加え、頼れる親族がいないこともあり、入居について相談できる物件を探すこと自体が簡単ではありませんでした。
それでも、すべての希望条件を一度に外すのではなく、ご本人にとって何が一番大切なのかを確認しながら進めました。
結果として、2口コンロや広さ、予算については一部調整が必要になりましたが、一番こだわっていた西荻窪で住まいを見つけることができました。
長年暮らしてきた地域で、これまでの生活を大きく変えずに新しい暮らしを始められることに、担当者としても安心しました。
同じようなお悩みをお持ちの方へ
80歳を超えてからの賃貸住宅探しでは、希望条件に合う物件を見つけても、年齢や緊急時の連絡体制などについて確認が必要となり、入居相談まで進められる物件が限られることがあります。
特に今回のように、「長年暮らしてきた地域を離れたくない」という希望がある場合、最初からエリアを大きく広げることが最適とは限りません。
まずは希望する地域で相談できる物件を確認し、その中で設備、広さ、家賃など、調整できる条件を整理していく方法もあります。
また、ご家族や親族がいない場合でも、物件によっては見守りサービスなどを組み合わせることで相談を進められる場合があります。
シニアライフパートナーでは、年齢やご家族の状況だけで住まい探しを諦めるのではなく、ご本人がこれからどこで、どのように暮らしたいのかを確認しながら、一緒に住まい探しを進めています。
