70代の男性から、長年一緒に暮らしている高齢の猫と住める賃貸住宅を探したいとご相談をいただきました。
現在のお住まいは老朽化が進み、雨漏りや給湯器の不具合など、生活に支障が出るトラブルが続いていました。
生活保護を受給されていることに加え、70代の単身入居、そして猫の飼育という条件が重なり、それまで訪ねた不動産会社では物件を紹介してもらえなかったそうです。
当社でもすぐに候補が見つかったわけではありません。約2カ月間、ほとんど紹介できる物件がない状況が続きましたが、最終的にはオーナーの理解と家賃の調整によって、新しい住まいが決まりました。
今回のご相談
- 年代: 70代男性
- 世帯: 単身
- 収入状況: 生活保護を受給
- ご相談者: ご本人
- ご相談のきっかけ: 知人から住宅課を紹介され、その後当社へ相談
- 住み替え理由: 現在の住まいの老朽化、雨漏りや設備の不具合
- 希望エリア: 杉並区
- 希望家賃: 53,700円以内
- 譲れない条件: 高齢の猫と一緒に暮らせること
- 住まい探しの期間: 約3カ月
- 結果: オーナーの理解を得て家賃を調整し、猫と暮らせる賃貸住宅へ入居
雨漏りや設備の不具合。高齢の猫と一緒に住み替えたい
ご相談者様は、杉並区内の賃貸住宅で高齢の猫と一緒に暮らしている70代の男性でした。
現在のお住まいは建物の老朽化が進み、室内の雨漏りや給湯器の不具合など、複数のトラブルが発生していました。
転居しなければならない期限が決まっていたわけではありませんが、できるだけ早く安心して暮らせる住まいへ移りたいというお気持ちでした。
一方で、住み替えにあたって絶対に譲れない条件がありました。
それは、今まで一緒に暮らしてきた高齢の猫と、これからも一緒に生活できることです。
間取りや建物の新しさには特にこだわらず、杉並区内で猫と暮らせる住まいがあれば検討したいというご希望でした。

7社ほど相談しても、物件資料すら出てこなかった
シニアライフパートナーへご相談いただく前に、ご本人は7社ほどの不動産会社を訪ねていたそうです。
しかし、条件の厳しさからか紹介できる物件は1件もなく、物件資料すら出してもらえない状況が続いていました。
今回の住まい探しでは、複数の条件が重なっていました。
まず、猫を飼育できる賃貸住宅は、ペット不可の物件と比べると選択肢が限られます。
さらに、生活保護を受給されているため、家賃は住宅扶助の範囲内で探す必要がありました。
そのうえ、70代の単身入居についてオーナーや管理会社の承諾を得られることも必要です。
ご本人には緊急連絡先をお願いできる親族もいらっしゃいませんでした。
こうした事情が重なり、物件を紹介してもらうこと自体が難しくなっていたのです。
初めてご相談いただいた際には、
「どこも相手にしてくれないけど、本当に見つかりますね?」
というお話がありました。
何社も不動産会社を訪ねながら、一度も具体的な物件を紹介してもらえなかったことが、ご本人の不安につながっていました。
杉並区内のペット可物件を一つずつ確認
当社では、杉並区内で家賃53,700円前後のペット飼育可能物件を確認し、募集している管理会社へ一つずつ問い合わせを行いました。
物件情報にペット可と記載されていても、それだけで今回のご相談者様が入居できるとは限りません。
猫の飼育が可能であることに加え、生活保護を受給されている方、70代の単身者についても相談できるかを確認する必要がありました。
しかし、実際に確認を進めても、すべての条件について相談できる物件はなかなか見つかりませんでした。
途中で1件、入居について相談できる物件が見つかりました。
ただ、そのお部屋は16㎡でした。
ご本人が現在お持ちの荷物を考えると、そこで生活するには広さが足りないと判断され、見送ることになりました。
猫と暮らせることが最優先とはいえ、実際に生活できる広さがなければ、住み替え先として選ぶことはできません。
その後も条件を変えずに探し続けましたが、約2カ月間、具体的にご紹介できる物件がほとんどない状況が続きました。

転機になったのは、自社管理物件の解約予告
住まい探しがなかなか進まない中、当社が管理しているペット飼育可能な賃貸住宅に、ちょうど解約予告が入りました。
これまで探してきた物件とは異なり、当社が管理を担当しているため、オーナーへ直接ご事情を説明できる物件でした。
ただし、最初からすべての条件を満たしていたわけではありません。
募集家賃が、生活保護の住宅扶助の金額を上回っていたのです。
そこで、今回のご相談者様の状況をオーナーへ説明し、住宅扶助の範囲内で契約できるよう、家賃の減額をお願いしました。
この物件のオーナーは、以前から高齢者の入居に理解があり、建物内にも70代の入居者様が2名長く暮らしていました。
今回もご事情を理解していただき、家賃を住宅扶助の範囲内まで調整していただくことができました。
物件が空いたことだけでなく、高齢者の入居に理解のあるオーナーだったこと、そして家賃の相談に応じていただけたことが、今回の住まい探しの大きな転機となりました。
猫とゆとりを持って暮らせる住まいが決定
家賃の調整によって、生活保護を受給されている方でも契約できる条件が整いました。
猫の飼育も可能で、70代の単身入居についてもオーナーの理解が得られました。
さらに、室内には24㎡と十分な広さがあり、ご本人も猫とゆとりを持って生活できる住まいでした。
これまで見つからなかった条件がそろい、保証会社の審査も無事に通過。
審査結果をお伝えした際には、ご本人もほっとされた様子で、大変喜んでいらっしゃいました。
最初のご相談から住まいが決まるまで、約3カ月。
ご本人からは、
「本当に最後まで諦めず探していただき、オーナーさんへも厳しい条件の中、交渉をしていただきありがとうございました。」
というお言葉をいただきました。

入居後はオーナーとの交流も
今回の物件は、オーナーご自身も同じ建物に住んでいらっしゃいます。
そのため、ご本人にとっては、日頃の挨拶やコミュニケーションを通じて、自然に顔を合わせられる環境であることも安心材料になりました。
ご入居後には、オーナーと一緒に食事に出かけることもあるほど、良い関係を築かれているそうです。
物件を探している段階では、猫の飼育、生活保護、年齢という条件を受け入れてもらえるかが大きな問題でした。
しかし、実際に入居してからの暮らしを考えると、オーナーとの関係や日常的なコミュニケーションも、ご本人にとって大切な安心につながっていると感じます。
担当者より
今回の住まい探しは、正直なところ、物件との巡り合わせに助けられた部分が大きかったと思います。
杉並区内で、生活保護を受給されている70代の単身男性が、高齢の猫と一緒に暮らせる賃貸住宅を探すことは、想像以上に難しいものでした。
約2カ月間、ほとんど候補が見つからず、当社としても根気よく新しい募集物件を確認するしかない状況が続いていました。
そのような中で、たまたま自社管理物件に解約予告が入り、しかも高齢者の入居に理解のあるオーナーだったことが、今回の契約につながりました。
家賃の減額にもご協力いただけたことは、本当にありがたいことでした。
もちろん、今回のように都合よく物件が見つかるケースばかりではありません。
それでも、条件が厳しいからといって、すぐに住まい探しを諦める必要はないと改めて感じた事例でした。
何より、ご本人が大切にされている猫と一緒に新しい生活を始められたこと、そして入居後もオーナーとの良い関係が続いていることをうれしく思っています。
同じようなお悩みをお持ちの方へ
高齢者の賃貸住宅探しでは、年齢だけでなく、生活保護やペットの飼育、緊急連絡先の有無など、複数の事情が重なることで、紹介できる物件が大きく限られる場合があります。
今回のように、何社もの不動産会社へ相談しても、具体的な物件を紹介してもらえないこともあります。
ただし、物件が見つからないことと、入居できる住まいがまったくないことは、必ずしも同じではありません。
新しく募集が始まる物件や、オーナーの理解によって相談できる物件が見つかる可能性もあります。
一方で、今回のような条件での住まい探しには時間がかかることもあるため、できるだけ早い段階から相談を始めることが大切です。
シニアライフパートナーでは、高齢者の住まい探しについて、生活保護やペットの飼育、緊急連絡先など、それぞれの事情を伺いながら物件探しをお手伝いしています。
同じような状況でお困りの方は、まずは現在のご事情をお聞かせください。
