「親が一人で賃貸住宅に暮らしているけれど、自分は遠方。何かあったときにすぐ駆けつけられないのが心配」

高齢の親と離れて暮らしているご家族にとって、こうした不安は少なくありません。特に住み替えを考えるときは、「近くに家族がいないと賃貸住宅を借りるのは難しいのでは」と心配になることもあるでしょう。

最初にお伝えしたいのは、子どもが遠方に住んでいるからといって、それだけで住まい探しができなくなるわけではないということです。

大切なのは距離だけではなく、緊急時の連絡方法や日常生活で困ったときの相談先などを、入居前から整理しておくことです。

遠方の家族でも緊急連絡先になれる場合があります

高齢者の賃貸住宅探しでは、申込みの際に緊急連絡先を確認されることがあります。

「東京で暮らす親に対して、子どもは地方に住んでいる。緊急連絡先として認めてもらえるのだろうか」と心配される方もいるでしょう。

緊急連絡先については、単純に「近くに住んでいるか」だけで決まるものではありません。物件ごとに確認は必要ですが、遠方に住む家族でも緊急連絡先として相談できる場合があります。

重要なのは、管理会社などから必要なときに連絡を受けられる体制を考えておくことです。

緊急連絡先の役割や、高齢者の住まい探しでなぜ確認されるのかについては、緊急連絡先の重要性で詳しく解説しています。

離れているからこそ「何かあったとき」を先に決めておく

遠方から親の生活を支える場合、毎日の様子をすべて把握しようとする必要はありません。

一方で、体調を崩したときや本人と連絡が取れなくなったときに、「誰に連絡するのか」「家族はどのように対応するのか」をあらかじめ話し合っておくと安心です。

親本人の希望も確認しておきましょう。子どもが心配するあまり支援の形を一方的に決めるのではなく、どこまで家族に関わってほしいのかを一緒に考えることも大切です。

住み替えを予定している場合は、こうした連絡体制とあわせて、家賃や希望エリア、通院や買い物のしやすさ、階段やエレベーターなど、今後も無理なく生活を続けられる住環境を確認していきます。

家族だけですべてを支える必要はありません

遠方に暮らしていると、「自分が近くにいない分、全部準備しなければ」と考えてしまうこともあります。

しかし、高齢者の住まい探しやその後の生活について、家族だけで抱える必要はありません。状況に応じて、不動産会社や居住支援法人、自治体、地域包括支援センター、ケアマネジャーなど、それぞれの役割に応じた相談先を考える方法があります。

特に住み替えでは、物件を見つけることだけではなく、契約条件や緊急連絡先、入居後の暮らしまで含めて整理しておくことが大切です。

「普通の不動産会社に相談すればよいのか、居住支援法人に相談した方がよいのか分からない」という方は、シニアライフパートナー公式サイトの「不動産会社と居住支援法人は何が違う?高齢者の住まい探しを比較」も参考になります。公式サイト上で同記事の掲載を確認しています。

遠方に住む子どもも、住まい探しに関わることができます

実際の高齢者の住み替えでは、ご本人だけでなく、子ども世代の協力が住まい探しを進める一つの要素になることがあります。

シニアライフパートナーの相談事例では、娘様が中心となり、70・80代のご両親と暮らす新しい住まいを探したケースがあります。希望条件を整理しながら、申込みに必要な対応を進め、住まいを探しました。

もちろん、家族が契約者になる方法などが、すべての物件・すべてのご家庭で利用できるわけではありません。

ただ、遠方だから何もできないと考えるのではなく、本人の希望を聞く、必要な情報を一緒に整理する、管理会社等から連絡があったときに対応するなど、離れていてもできる支え方はあります。

住み替えを考えるなら、親子で早めに情報を共有する

高齢の親が現在の住まいで暮らしにくさを感じ始めている場合は、転居が必要になってから慌てて探すより、早めに希望を聞いておくことが大切です。

「今の家で困っていることはあるか」「次の住まいで何を優先したいか」「家族にはどこまで関わってほしいか」。こうした話から始めるだけでも、必要になったときの住まい探しは進めやすくなります。

親の住み替えで家族が確認したい内容については、公式サイトに「杉並区で高齢の親の住まいを探すときに家族が確認したいこと」も掲載しています。

まとめ

子どもが遠方に住んでいても、それだけで高齢の親の賃貸生活や住まい探しが難しいと決まるわけではありません。

大切なのは、距離そのものよりも、緊急時の連絡方法、親本人の希望、今後の暮らしに必要な条件を事前に整理しておくことです。

そして家族だけでは対応しにくい部分があれば、住まいや生活に関わる専門機関へ相談する方法もあります。

【CTA】

「親の住まいを探したいけれど、自分は遠方なので一緒に動けない」「緊急連絡先や入居後のことまで考えると、何から準備すればよいか分からない」という段階でも、住まい探しの条件を整理することから始められます。

シニアライフパートナーでは、高齢者ご本人だけでなく、ご家族からの住まいに関する相談にも対応しています。現在の状況を確認しながら、無理のない住まい探しを一緒に考えていきます。