「離れて暮らす親が高齢になり、今の住まいで生活を続けられるか心配」
「親の近くに住んでいないけれど、代わりに賃貸住宅を探してあげられる?」
遠方に住む親の住まいについて、このような悩みを抱えるご家族もいらっしゃいます。
仕事や家庭の事情で頻繁に帰省できない場合、物件探しや内覧、契約手続きまで、どこまで手伝えるのか分からないこともあるでしょう。
結論からお伝えすると、離れて暮らす子どもでも、物件探しや不動産会社への問い合わせ、希望条件の整理など、多くのことをサポートできます。
ただし、実際に入居するのは親本人です。内覧や契約など、本人の意思確認が必要になる場面もあります。
今回は、遠方に住む子どもができることと、現地で確認したいこと、家族だけでは難しい場合の進め方をご紹介します。
遠方に住んでいても、子どもができることは多い
親の部屋探しを手伝うために、必ずしも最初から現地へ行く必要はありません。
例えば、インターネットで賃貸物件を探したり、不動産会社へ問い合わせたりすることは、離れた場所からでもできます。
ただし、高齢者の賃貸住宅探しでは、掲載されている物件がそのまま申込み可能とは限りません。
年齢や収入、保証会社、緊急連絡先などの条件によって、オーナーや管理会社の判断が異なるためです。
そのため、気になる物件を見つけたら、親の年齢や現在の状況を伝え、入居について相談できるか確認しておくことが大切です。
また、年金収入や家賃の予算、希望エリアなどを整理し、不動産会社へ伝える役割も担えます。
子どもが物件探しの窓口になることで、親本人が何度も問い合わせをする負担を減らせる場合があります。

物件探しの前に、親の希望を確認しておく
子どもが住まい探しを手伝う際、最初に確認したいのが親本人の希望です。
子どもとしては「近くに住んでほしい」「階段のない建物に引っ越してほしい」と考えていても、親は住み慣れた地域を離れたくないと思っているかもしれません。
通い慣れた病院や買い物先、近所の知人とのつながりなど、本人にとって大切な生活環境もあります。
そのため、家族の都合だけで住む場所を決めるのではなく、本人がどのような暮らしを希望しているのかを聞いておきましょう。
また、希望条件は「絶対に必要なもの」と「できれば希望するもの」に分けておくと、候補物件を比較しやすくなります。
親が住み替えに消極的な場合は、すぐに物件探しを始めるのではなく、まず気持ちを確認することが大切です。
親本人が引っ越したくない場合の考え方についても、別の記事で詳しく紹介しています。
内覧や契約は、親本人の確認が必要になる
物件の問い合わせや条件整理は子どもが進められても、実際の内覧や契約では本人の確認が重要になります。
例えば、写真では段差が少なく見える部屋でも、実際には玄関に大きな段差があったり、浴室が使いにくかったりする場合があります。
また、建物の周辺に坂道が多い、買い物先まで距離があるなど、現地でなければ分かりにくいこともあります。
子どもが先に内覧して候補を絞ることはできますが、最終的に住まれるご本人に室内や周辺環境を確認してもらいましょう。
契約についても、子どもが連絡窓口になれる場合はありますが、本人名義で契約する場合には、本人の意思確認や必要書類の提出などが求められます。
子どもが代わりに代理契約ができるかどうかは、自身では選べず、全て管理会社の判断となりますので、事前の確認が必要です。

遠方からの住み替えは、引っ越し後の準備も大切
親の新しい住まいが決まったら、引っ越しの手配や電気・ガス・水道などの開通・停止手続き、住所変更や転居届など様々なお手続きが必要になります。 ※上記支援はシニアライフパートナーでも無償にて支援しております。
特に遠方からの転居では、荷物の搬出と搬入、鍵の受け取り、転居に伴う各種手続きを、限られた日程で進めなければならないことがあります。
子どもがすべて対応しようとすると負担が大きくなるため、引っ越し業者や不動産会社、必要に応じて行政・福祉関係者とも役割を分担するとよいでしょう。
また、引っ越し後に困ったことがあった場合、誰へ相談するのかも確認しておきたいポイントです。
離れて暮らす家族だからこそ、入居後の連絡方法や、必要な支援についても事前に話し合っておくことが大切です。
実際に、遠方から親が転居した相談事例もあります
シニアライフパートナーでは、大阪から東京都杉並区へ転居する80代女性の住まい探しをお手伝いした事例があります。
この方は、火災をきっかけに娘様が暮らす杉並区への転居を希望されていました。
生活保護を受給されており、歩行器を使用していたため、1階で段差の少ない住宅が必要でした。
年齢や収入、物件の設備など複数の条件が重なり、途中では入居審査が難しい結果となることもありました。
最終的に住まいが決まるまで約6カ月かかり、自治体との手続きについても調整が必要になりました。
遠方からの住み替えでは、物件を見つけるだけでなく、転居先での生活や手続きを含めて考える必要があることが分かる事例です。
詳しい経過は、大阪から娘様の住む杉並区へ転居した80代女性の相談事例で紹介しています。

まとめ|離れて暮らしていても、親の部屋探しは手伝える
遠方に住む子どもでも、物件探しや問い合わせ、希望条件の整理など、親の住まい探しをサポートできることは多くあります。
一方で、内覧や契約では親本人の意思確認が大切です。
また、転居先での生活を考え、引っ越しの準備や必要な手続きについても早めに確認しておきましょう。
すべてを家族だけで進める必要はありません。不動産会社や居住支援法人などに相談し、役割を分担することも一つの方法です。
シニアライフパートナーでは、遠方に住むご家族からの住まい探しのご相談もお受けしています。
「親の代わりに物件を探したい」「現地での内覧や手続きが心配」「高齢の親が入居できる賃貸住宅が見つからない」
そのような場合も、親御様のご希望や現在の状況を伺いながら、住まい探しの進め方を一緒に考えていきます。
まだ転居が決まっていない段階でも、お気軽にご相談ください。
